長崎県の平戸こしひかりがおいしい理由

長崎県平戸産コシヒカリは「棚田米」

長崎県の平戸産コシヒカリがつくられている棚田は、国の重要文化的景観の認定を受けております。平戸の水田は、ほとんどが棚田であり、山間部から自然にしみ出る「出水」や川の水を利用し、米を栽培しています。平地と比較し作業効率が低いといわれていますが、平地に比べて日の出は遅く、日没が早く冷え込みます。このように昼夜の温度差が大きく、稲がゆっくりと熟していく点や、水の中に多量の微量元素が含まれているなど、棚田の米がおいしく上質であることは科学的にも証明されています。山間地の良質な米ほど糠層が胚乳部に入り込んで、うまみ成分のもとであるアミノ酸が多く浸透しているためおいしくなっているそうです。

そしてなんといっても、棚田米は噛みごたえ、粘り、歯ざわりの感触が平場米と全く違います。また、四方を海に囲まれた平戸の潮風と綺麗な山水で作られた棚田米は旨みと甘みが絶妙です。その恵まれた気候と、お米作りに適した赤土の棚田が良質なコシヒカリを育てています。

棚田2

平戸産コシヒカリは「天日掛け干し米」

稲刈りは、とても重労働である為、「コンバインで刈ってそのまま乾燥機で乾かす」という「機械乾燥」が現在の稲刈りの主流です。その方が省力化でき大量に生産できるからです。しかし平戸の棚田の様な山間部ではそうはいきません。農地が狭く、一人ひとりが作る面積は微々たるものです。コンバイン等の機械を使うと経費が掛かり赤字になります。その為、現在でも平戸地区の大半は昔ながらの「掛け竿干し」でお米を作っているのです。その方法は「刈った稲を竿に掛け2週間から3週間太陽の光で乾燥させる」というもので、機械乾燥と違い、労力も時間も倍以上かかります。しかし、太陽の光をたっぷり浴びたお米は香りも味も格別です。また、逆さにして干す事により稲の栄養が穂先の実に集中します。つまり、稲全体の旨味がじっくり実に集まるのです。刈り取られてすぐにモミだけになる、機械乾燥ではこうはいきません。

そして平戸のコシヒカリは、ただ単に「天日で干した」だけではなく、農家の方々が、「家族で食べるため」ということを第一に考えて作られた希少なお米です。農薬も最小限に抑え、愛情もたくさん。だから平戸のコシリは“美味しい”のです。

棚田